
にきび・にきび跡
にきび・にきび跡
にきびは、初期症状では毛穴の詰まり程度が見られるだけですが、進行して炎症が起こると赤みが目立つようになったり大きくなったりします。症状を重症度で分けると、「白にきび」「黒にきび」「赤にきび」の大きく3つに分けることができます。
にきびの直接的な原因は、皮脂の過剰な分泌と毛穴の詰まりです。過剰に分泌された皮脂が毛穴に溜まり、面皰(めんぽう)という状態になります。この毛穴に溜まった皮脂を栄養源にして、にきびの元となるにきび菌(アクネ菌)が増殖していき、症状を悪化させます。
近年では20代以降でも、にきびで悩む方が増えており、早めに治療をし、炎症を抑えることで、にきび跡になることを防ぐことが出来ます。キレイなお肌を保つためにも、すぐ治ると放っておかずに早めの受診を心掛けましょう。
にきびができる原因は、性ホルモン、皮脂分泌の増加、毛穴のつまり、アクネ菌の増殖が関係しています。
にきびは、性ホルモンの影響で皮脂腺が発達し、皮脂が多すぎたり、毛穴の出口がつまったりすることで、毛穴の外に皮脂が出られずにたまってしまうことから始まります。この状態を「コメド(面ぽう)」(白にきびや黒にきび)と呼びます。
コメド(面ぽう)の内側は、アクネ菌にとって発育に適した環境になっているので、コメド(面ぽう)の中で菌はどんどん増えていきます。増えすぎた菌に対抗するために免疫が働いて炎症を起こすから、にきびは赤く腫れあがっていくのです。
性ホルモンの分泌が思春期に活性化したり、ストレスなどが原因で過剰になったりすると、毛穴の奥の皮脂腺から皮脂がたくさん分泌されます。女性では男性ホルモンと女性ホルモンのバランスのくずれがにきびの原因の一つとなります。
肌の細胞には、一定周期ごとに生まれ変わるターンオーバー機能があります。それが乱れると、毛穴の出口の角層もはがれないでとどまり、厚くなって出口をふさぐようになってしまいます。
アクネ菌は誰もが持っている肌の常在菌。毛穴がつまり、皮脂が充満した中で増えていきます。増殖したアクネ菌はにきびの炎症を引き起こし、赤にきびができます。
にきびの種類は、その状態によりさまざまです。実は、どんな状態かによって呼び方も違うし、治療の仕方も違います。しかも、ひとりの患者さんの肌には、いろんな状態のにきびが混在しています。
にきびの種類を症状に応じて確認していきましょう。
目に見えない段階。毛穴の出口が狭くなり、皮脂がつまり始めている状態です。
白にきびは、皮脂が毛穴につまった状態。ポツンとした小さな白い点に見えますが、見逃してしまう場合も。皮膚の内側では、毛包(もうほう)が広がるとともに、アクネ菌が増え始めます。
黒にきびは、白にきびの毛穴が開き、メラニン色素や酸化された皮脂などによって黒く見える状態。シミや小さなホクロのように見えたり、不潔な印象を与えたりするため気になる人も多いはず。
赤にきびは、白にきびが悪化し、炎症が起きた状態。毛包(もうほう)では、増殖したアクネ菌が盛んに活動しています。炎症を引き起こすさまざまな物質が、このときにつくられてしまいます。
黄にきびは、赤にきびがさらに悪化し、炎症が激しくなった状態。てっぺんに黄色い膿(うみ)が見えるため、黄にきびといわれたりします。皮膚の内側では、アクネ菌が作った酵素のリパーゼが薄くなった毛包(もうほう)の壁を壊し、炎症を起こす物質が一気に毛包の外へ…にきびの炎症がまわりに広がってしまいます。さらに、重症化すると、にきび痕(あと)ができてしまうおそれがあります。
にきびが治っても、赤褐色や黒色の斑点が残る場合があります。色素沈着は時間が経つと自然に消える場合がありますが、時間がかかる場合もあります。
にきびによって皮膚にできた穴や凹凸のことで、にきび跡の中でも特に深刻なものです。凹凸の種類には、アイスピック状、ボックスカー状、ローラースカー状などがあります。
にきび跡が治癒後に肌に盛り上がった状態のことを指します。にきび跡の中でも比較的少なく、熱傷跡や手術跡にも見られます。
日本皮膚科学会が策定したにきび治療のガイドラインでは、アダパレンという毛穴の詰まりに効果があり、にきびをできにくくする薬と、アクネ菌や炎症に有効な抗生物質の飲み薬と塗り薬を強く推奨しています。
赤いぶつぶつしたにきびや膿を持ったにきびがあれば、アダパレンと抗生物質の飲み薬と塗り薬を組み合わせて使い、赤いにきびがよくなった後はアダパレンでの再発予防(維持療法)をする方法が、標準的な治療法です。当院ではそのほかの治療としてCO2フラクショナルや、CLEAN&BLOOM PLAEPO(プラエポ)という新しい器械で超音波クレンジングにプラズマ照射とイオン導入、エレクトロポレーションを組み合わせた治療を行っています。
TOP