眼瞼下垂手術
眼瞼下垂手術
眼瞼下垂は、眼瞼挙筋腱膜の菲薄化・断裂・加齢性変化などにより、上まぶたが十分に挙がらなくなる疾患です。視野障害だけでなく、頭痛・肩こり・眼精疲労の原因となることがあります。
元々の二重の線や最も自然に見える二重の幅で切開ラインをデザインします。皮膚が余っている人はここで余分な皮膚を切除するようにデザインします。まぶたは左右ありますので左右が対象になるように慎重にデザインします。
まず目薬の麻酔から行います。若干しみますが後々の痛みを取る意味で有効な方法です。無色透明の消毒液を使用します。少し冷たく感じるかと思います。目に入っても安全ですが目はつぶっておいてください。手術する部位を少し広めに消毒することで術後の感染を予防します。その後、滅菌された覆布をかけて手術する場所の清潔を保ちます。顔全体がおおわれることになりますので息苦しかったり、不快感を感じる場合は遠慮せずにお伝えください。
細い針を使って行います。外側から麻酔を行い、徐々に内側に麻酔をしていきます。これはまぶたの内側のほうが外側にくらべ痛みを感じやすいからです。麻酔には痛みを取るほかに出血を抑える効果もありますので重要です。
痛みが取れていることを確認した後、メスで皮膚を切開します。皮膚が余っている場合は皮膚とその下の眼輪筋を一部切除します。これだけでもまぶたの重さが軽減します。
周囲の組織を愛護的に扱いながら瞼板、挙筋、挙筋腱膜、眼窩隔膜と同定します。挙筋腱膜と言って挙筋と連なる組織を引っ張ってきて瞼板に糸で固定します。これがまぶたが空きやすくなる原理です。患者さんごとに筋肉の強さ、まぶたの開き方は異なりますし左右でも異なります。目を開けてもらいながら確認しますがそれだけでは不十分なことがあります。その場合、患者さんに座っていただき目の開き具合、左右差を確認します。それにより固定する場所を変更したり長さを調整します。一度で調整不要の場合もありますが、複数回調整が必要な場合もあります。患者さんにはその場で座っていただくことになりますが、こちらでお手伝いをするので安心してください。注意点としては顔にかかっている布は清潔な布なのでお手を触れないようにだけご注意ください。
まぶたの開き具合の調整が終わったら次に皮膚を縫合していきます。まつ毛が下を向きすぎると眼球にまつ毛が入ってしまうため皮膚を縫合することでまつ毛が下を向くのを防ぎます。また二重の線をくっきりさせることでさらにまぶたが開きやすくなるようにします。整容的にも左右対称になるように目を閉じたり開けたりしてもらいながら微調整を行います。
塗り薬を塗ってガーゼで保護し、テープで固定します。まぶたにガーゼを当てるためガーゼによって視野が狭くなります。下を向くのはおおよそ問題ありませんが上の視野が狭くなるため注意が必要です。
また術後の腫れを防ぐ目的で下まぶたにもテーピングを行います。下まぶたに傷があるわけではないのでご安心ください。
TOP