
肌診断器(Skin Pot 3D)
肌診断器(Skin Pot 3D)
肌診断器はスキンアナライザー、肌解析機などと表されることもある、肌の状態を科学的に可視化・数値化するための機器です。皮膚の状態を客観的に把握することで、適切なスキンケアや治療法の選択に役立ちます。毎回同じ条件で撮影することで、皮膚の変化や治療の結果を経時的に比べることができます。
当院で導入している肌診断器はSkin Pot 3Dという機種になります。
国内大手企業や外資系インフラ企業にも採用される最先端の画像解析技術を用いた最新型3D肌診断機になります。
3,000万画素のカメラで撮影することで高画質な写真を撮影することが可能です。また1回の撮影にかかる時間はおよそ8秒と短時間で済むため撮影時の負担は限りなく少ないです。
一度の撮影で多方向から撮影を行うことで全方向からの皮膚を撮影することができます。またそれにより3次元画像を取得できるので立体的な皮膚の状態を撮影することができます。
Skin pot 3Dでは自然光での撮影に加え、3つの特殊な撮影方法を使用して撮影します。
交差偏光とは2つの偏光フィルターを90度回転させて配置して撮影する方法です。これにより皮膚表面で反射された光(表面のぎらつき)はカットされ、皮膚内部から散乱してもどってきた光は通過します。それにより皮膚表層下の炎症(赤み)や色素(黒ずみ)を観察しやすくすることができます。この撮影方法によって以下の情報を得ることができます。
得られる情報 | 詳細 |
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皮膚の赤み | 毛細血管の拡張、炎症、酒さなど |
メラニン沈着 | しみ、肝斑、色素沈着(表皮・真皮)など |
炎症性色素沈着 | ニキビ跡などで起こる色素変化 |
皮膚のきめ | 表面の反射を除くことで微細な構造が明瞭になる |
平行偏光とは偏光フィルターを平行に配置して撮影する方法です。これにより皮膚の表面反射を強調することができるため、皮膚表面のテカリやツヤが見やすくなります。皮膚表面の油分、毛穴の開き、細かい凹凸が強調されて見えるようになります。
得られる情報 | 詳細 |
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テカリ(皮脂分泌) | 鼻や額などの皮脂が出やすい部位の反射が強調される |
毛穴の開き・詰まり | 毛穴に反射光が入り込み、目立って見える |
肌のキメの粗さ・滑らかさ | 表面の凹凸が強調され、乾燥肌やザラつきのある部位が目立ちやすくなる |
紫外線光を照射してその反射・蛍光を撮影する方法です。紫外線は皮膚の表皮内にあるメラニンやポルフィリンなどの物質と反応します。ポルフィリンはUV光により蛍光反応を起こし、赤紫色~橙色に発光するのでそれを検出することができます。
得られる情報 | 詳細 |
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隠れたシミ(潜在ジミ) | 表皮に蓄積されたメラニン。まだ表面に現れていませんが、将来的に濃くなる可能性があるシミ予備軍。 |
色素沈着(肝斑、PIHなど) | メラニン分布を鮮明に描出することができる。炎症後色素沈着の程度も確認しやすくなる。 |
ポルフィリン(アクネ菌代謝物) | アクネ菌が産生する蛍光物質。ニキビのリスク部位や皮脂過多の部位を特定できる。 |
日焼けダメージ | 肉眼では見えない紫外線による色素変化や肌への影響を可視化することができる。 |
これらの撮影に加え自然光(通常光)での撮影を行います。
自然光撮影の特徴は以下になります。
わかりやすい点
わかりにくい点
上記3つの特殊光+自然光の合計4つの光をベースとし、そこから細分化して13種類の画像を取得することができます。その上で肌の状態を7つの観点から診断します。現在の肌の状態を4段階で評価し、改善点などを提案することができます。
現在の肌の問題点はもちろん、日頃のケアの成果を確認することもできます。定期的に撮影し変化を確認するのにも有効に活用いただけます。
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