リジュラン
リジュラン
リジュランは、サケ由来のDNA成分「PN(ポリヌクレオチド)/PDRN(ポリデオキシリボヌクレオチド)」を主成分とする注射剤です。皮膚の線維芽細胞を活性化してコラーゲンなど皮膚を支える組織(細胞外マトリックス)の産生を促し、皮膚そのものの再生力を高めることで、肌質改善・小ジワの目立ちにくさ・毛穴の引き締まりなどにアプローチします。ヒアルロン酸のように注入した薬剤自体が体積を補うタイプの治療とは異なり、皮膚を内側から少しずつ底上げしていくイメージの治療です。
効果は施術を重ねるにつれて徐々に現れることが多く、複数回(2〜4週間隔で数回程度)のシリーズ施術を基本とします。効果の持続は個人差がありますが、6か月程度効果が維持されたとする報告もあります。効果の程度・持続期間には個人差があり、すべての方に同じ結果をお約束するものではありません。
リジュランは配合・部位に応じて複数のタイプに分かれており、当院では「スタンダード」「HB」「i(アイ)」の3種類をご用意しています。
| 写真 | 種類 | 特徴 | こんな方に |
|---|---|---|---|
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リジュラン (スタンダード) |
PN濃度2%の基本タイプ。顔全体・首・デコルテ・手の甲など幅広い部位のハリ・弾力の回復、シワ・キメの改善に用います。 | 肌全体のダメージ・老化・キメの乱れが気になる方、しっかりと肌質改善をしたい方 |
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リジュランHB | PN1%に非架橋ヒアルロン酸(HA)と麻酔成分(リドカイン)を配合したタイプ。スタンダードと同じく顔全体・首・デコルテなど幅広い部位に使用しますが、ヒアルロン酸によるうるおい・ふっくら感が加わり、麻酔成分が含まれるため注入時の痛みが軽減されやすいのが特徴です。 | 保湿感やうるおいも重視したい方、注射の痛みが心配な方 |
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リジュランi | PN濃度2%で、目尻・目周りなど皮膚が薄い部位向けに設計されたタイプです。 | 目尻・下まぶたなど目元の小ジワ、ハリ不足が気になる方 |
※上記は各製剤の一般的な特徴に基づく説明であり、効果を保証するものではありません。どのタイプが適しているかは、診察時に肌の状態・お悩みに応じてご提案します。
リジュラン®
PRSS.japan株式会社を通じて輸入した製剤を使用します。施術はすべて医師が行います。
未承認医薬品等の使用について(重要)
リジュランは、日本国内において医薬品としての薬事承認を受けていない未承認医薬品です。
治療をご検討の際は、診察時にこれらの点について十分にご説明したうえで、実施の可否をご判断いただきます。
リジュラン(PN/PDRN製剤)は海外で複数の臨床試験が行われており、以下のような効果が報告されています。いずれも学術論文・系統的レビューに基づく一般的な報告であり、当院独自のデータではありません。効果の現れ方には個人差があり、すべての方に同じ結果をお約束するものではない点にご留意ください。
目周り(カラスの足跡・下まぶたの小ジワ)を対象とした二重盲検スプリットフェイス試験では、リジュランとヒアルロン酸を比較したところ、16週時点の医師評価でリジュラン側がより優れた改善を示したとする報告があります。季節変動の影響を差し引いた解析でも、改善効果は維持されていたとされています[1]。9件の臨床研究(計219名)を統合した系統的レビューでも、目尻のシワ・ほうれい線の減少について複数の研究で統計的に有意な改善が確認されています[2]。30〜40代の女性を対象に2週間隔で4回注入した試験では、特に40代の年代でシワ・たるみの改善が顕著だったとする報告もあります[3]。
アジア人を対象に3回注入し、6か月後まで機器で解析した試験では、肌の均一性・表面のなめらかさ(毛穴・小ジワ)・ハリ弾力・ツヤの4項目すべてで統計的に有意な改善が認められ、効果が6か月間持続したとする報告があります[4]。ヒアルロン酸との比較試験では、ヒアルロン酸群が初期の効果のあと徐々に低下したのに対し、リジュラン群は肌表面のざらつき・毛穴の状態の改善が時間の経過とともに維持・向上し、28週時点でヒアルロン酸群より優れていたとする報告もあります[1]。30代を対象とした評価では、12週間後に毛穴サイズ・皮膚の厚みの改善が認められ、40代より高い改善率だったとする報告もあります[3]。
広範な顔の赤みがある方に、リジュランとヒアルロン酸の混合液を2週間隔で3回注射した検証では、医師評価による赤みのスコアが治療前の中等度〜重度から、ほぼ消失するレベルまで改善したとする報告があります[5]。抗炎症作用や組織修復・血管を安定させるはたらきが関与していると考えられています。
ヒアルロン酸が主に水分保持・体積の補正による即効性のある変化をもたらすのに対し、リジュランは線維芽細胞を活性化し、時間をかけて皮膚そのものの再生を促すと考えられています。両者は作用の仕組みが異なるため、組み合わせることで相乗的な効果が期待できるとする報告もあります[1]。
肌の状態・お悩みを医師が診察し、未承認医薬品であることを含めてご説明したうえで、注射範囲・回数の見通し・リスクをお伝えします。
メイクを落としていただき、痛みを軽減するため麻酔クリームを塗布して一定時間置きます。
極細の針を用いて、皮膚の浅い層に多数の点に分けて薬剤を注入します。施術時間は20〜30分程度です。
当日からメイク・洗顔が可能です。注射部位を強くこすらないようにし、当日は激しい運動・飲酒・サウナ・長時間の入浴をお控えください。
効果を実感していただくため、2〜4週間隔での複数回シリーズ施術を基本とします。回数・間隔は肌の状態に応じてご提案します。
| 内容 | 料金(1本) |
|---|---|
| リジュラン(スタンダード・2.7ml) | ¥60,000 |
| リジュランHB 1ml | ¥40,000 |
| リジュランi 1ml | ¥40,000 |
※リジュランは公的医療保険の適用外(自由診療)です。効果を実感いただくには複数回の施術を要することが一般的です。使用本数は部位・肌の状態により異なります。詳しくは診察時にご確認ください。
| 症状 | 頻度の目安 | 説明 |
|---|---|---|
| 注射部位の点状出血・内出血 | 比較的多い | 細い針を多数刺すため生じやすい反応です。数日〜1週間程度で自然に消退します。 |
| 腫れ・むくみ・軽度の痛み | 比較的多い | 通常は軽度で、1週間程度で自然に軽快するとされています[2]。 |
| 発赤・熱感 | ときどき | 一過性のことが多いですが、症状が強い・長引く場合はご連絡ください。 |
| 効果不十分・左右差 | ときどき | 肌の状態や施術回数により、期待する効果が得られない場合があります。 |
| アレルギー反応 | まれ | 発疹・かゆみなどが生じた場合は速やかにご連絡ください。魚由来成分を含むため、魚アレルギーがある方は特にご注意ください。 |
| 感染 | まれ | 注射を伴う施術のため感染リスクがあります。清潔な環境・器材で施術を行います。 |
効果には個人差があります
肌の状態・施術回数により、効果の現れ方・持続期間は異なります。すべての方に同じ結果をお約束するものではありません。
[1]Lee YJ, et al. Journal of Dermatological Treatment. 2022.(目周りの小ジワに対するPNとヒアルロン酸の比較スプリットフェイス試験。毛穴・肌表面ざらつきの長期比較、併用による相乗効果の考察を含む)
[2]Lampridou S, et al. Journal of Cosmetic Dermatology. 2024.(PN/PDRN注射に関する系統的レビュー、9試験219名を統合。シワ減少効果と安全性プロファイルの評価)
[3]Park KY, et al. Dermatologic Therapy. 2015.(30代・40代女性を対象とした年齢層別の効果評価)
[4]Lim TS, et al. Clinical, Cosmetic and Investigational Dermatology. 2024.(アジア人30名を対象とした3D定量解析による評価)
[5]Lee DK, et al. Skin Research and Technology. 2024.(顔面紅斑に対するPNとヒアルロン酸の併用療法の検証)
上記はいずれも海外で発表された学術論文に基づく一般的な報告であり、当院独自の臨床データではありません。効果の程度・持続期間には個人差があります。
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